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気持ちがダメだ

前回のエントリに書いたようなことが頭から抜けないまま、第九の練習へ。体調がすぐれなかったこともあるにはありましたが、気持ちが完全にしぼんでいるのが自分でもわかって、全然練習に身が入らない。なんか、ふわーっと歌って2時間半終わった。
昨日はアルトへのダメだしも少なく(感じた。自分が頑張って歌ってないから、ダメ出しも他人事に感じてたのかも?)、マエストロからは「私がやらなきゃ!なんて思わず、東混(一緒に歌うプロの合唱団)の人に任せて、楽しく一緒に歌う、という気持ちでいいから。ただ、邪魔だけはしないでね。」というお言葉。だから、ガツガツ声を張らず、このくらいのテンションでいいのかも。この低めのテンションに「楽しむ」を加えればちょうど良いのだな。
カンブレも1音抜くなんてもんじゃなく、2小節くらい抜いちゃったり、疲れたら休んだりの感じで歌ってたけど、自分が好きなところとかちょっとした難所の前に思いっきりブレスをして歌うと、なんか充実していいかも、って思った。きっと私たちはこういう感じで和を乱さずに、ってことでOKなんだな。

先生が言うには、そうやって役割分担して抜くとこは抜く、という歌い方がプロの歌い方なんだって。オーケストラの弦も同じくで、アマチュアのオーケストラが下手なのは、全員が全部を弾こうとするからなんだって。なんかでもそれわかる気がする。まあ、完璧にできて、そこから引き算するのがプロであって、できないから参加しないのはただの「できない」なんだけど。そういう話が聞けるのはおもしろい。

今日、往復の電車の中で、SBYOのコンサートの映像をiPhoneで見てて、彼らのすごさは、粒が揃った音をあの大編成で全員がきっちり出してる、ってとこなのかな?って思った。若さと訓練で、それが高いテクニックでできてしまうんだろうな。だから一流のマエストロ達が感動してしまうんじゃないかなー。

きっかけはかなり後ろ向きな発想だったけど、結果的に適度に力が抜けて、当日はいい感じで楽しめるんじゃないかなー。ただ、NYCマラソンのときみたく、ボロボロになってゴールして号泣した1回目と、ボロボロにならないようにきっちりペース配分してある程度の余裕を持ってゴールした2回目との感動の差みたいなのはあるのかな。感動で号泣するには、東混の邪魔になろうが、全部を思いっきり歌って、息も絶え絶えで歌いきるほうがいいのかも?当日どっちになるのかなー?
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by cello_fumiko212 | 2010-12-15 20:48

グチです

第九の話。
12月にはいってから、マエストロの指導が始まり、1回目はアルトの先生の隣の席で上手くなった気分でご機嫌だったものの、先週の2回目は先生から離れ、ダメ出しを受け、歌わないとOKだったりして、さらに他のパートのときだったけどマエストロから「本番ではプロの人より大きい声で歌わないでね。」とか「本番では歌わないでね。」というご発言が増えるにつけ、だんだんやる気が落ちてきた。元々ダメなことはわかってるんだから、ダメ出しくらいでやる気をなくすってこともないだろ、と思って、なんでだろう?と考えてたら、この話を思い出した。

チェロを習い始めた頃、同じクラスの生徒さんから聞いた話。
知り合いの方だったかがチェロを習っていて、あるアマチュアオーケストラに入り、そこで同じパートの人に「本番では松脂を塗るな。」といわれた、という話。この話を聞いたとき、なんてひどい話なんだろうと思った。松脂を塗るな=音を出すな、という意味です。松脂をつけなけりゃ弦楽器は音が鳴りません。
こんなひどい団にいる意味なんてないし、こっちからお断りだ、と思った。そんな団でやっていて何が楽しいんだろう?と自分が言われたわけでもないのに心の底から嫌な気分でした。

で、気付いたら、自分が入った団もそういう団だったんですね。
最初はそれでいいと思ってましたよ。舞台の上でプロの合唱とオーケストラを聞くつもり、くらいでした。でもそれなりに練習したり録音を聴いたりして3ヶ月。やっぱり本番では気持ちよく楽しく歌いたい。

それで思い出した話がもうひとつ。かつての会社の上司がチェロをされていて、オーケストラで演奏していらっしゃったのですが、10年ぶりに再会したときには既にチェロをやめてしまっていました。伺うと、「そのグループで自分が中の上くらいの位置にいないと楽しくない。」とのこと。確かに、上の上だったら物足りないし、下の下だと辛い。中の上くらいが一番楽しいかもなと。

今の第九の団は、当日プロの合唱団と一緒に歌うんですよね。そうなると私たち素人、かつ初心者の位置づけは最初から下の下で、どんなに頑張っても、多分、下の上くらいしか行けない。と決め付けるのもなんですが、まあ冷静に考えてそういうことです。これが、初心者でもアマチュアだけのグループだったりしたら、まずは頑張って中の中くらいを目指そう、なんて思えたのかもなあ。なんて思ってしまう。いや、今のグループでもそういう心意気でやればいいんですが、当日は歌わないでね、なんて冗談でも聞くと、松脂塗らないで、の話を思い出して嫌な気持ちになってしまう。

せっかくやるなら上手いオーケストラや上手いソリスト、上手い合唱団に混じって国際フォーラムで!という考え方もあるかもしれないけど、私にとっては似合わないブランド物を買っちゃったから無理やり身につけてるような、すごくちぐはぐで滑稽な感じがする。

そんな思いで悶々としていたとき、「1万人の第九」のHPで、指揮の佐渡裕さんの言葉を読んで、涙が出てしまった。
「ガラガラ声でもいいよ。オンチでもいいよ。ひとりひとりのよろこびから生まれる声が大事なんです。」
うわーーーん!こんな先生と歌いたい!
ということで、来年は1万人の第九にする!と決意を固めました。来年も佐渡さんがやってくれるのかしら?来年は母と参加したかったので、座席がある(?ように見える)のも安心だし。

これまた一流の方ではありますが、考え方はきっと全然違うコンサートなんだと思う。来年が楽しみだー!

あ、ちなみに私たちのチェロの先生も、生徒に音を出すな、なんてことはぜーったいに言わないと信じられる先生です。って、そういう発表の場もないですけどね。
今日のレッスンもできないながらにとっても楽しかったです。みんなが一緒に進めるようにペース配分してくれるから、辛くなく、でもちょっと頑張らないと落ちこぼれちゃう、という感じでできるから楽しい。レッスン仲間もいい人ばかりで本当にいいクラスに入れて幸せだなーとしみじみ。
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by cello_fumiko212 | 2010-12-12 23:48